短期プロジェクト

バリ日本語教育国際研究大会(ICJLE)2016 シンポジウム実施報告


日本語教育グローバル・ネットワーク(GN)の加盟団体である公益社団法人日本語教育学会が実施した、バリICJLE2016のGN企画シンポジウム:
「中等教育段階の日本語教育が果たす役割と課題―21世紀を生き抜く人間教育に取り組む世界の日本語教師からの提言―」について、以下のとお
り報告します。

<実施概要>
1.開催日時: 2016年9月9日(金)13:00~15:00
2.開催場所: Bali Nusa Dua Convention Center (BNDCC)
3.企画実施: 公益社団法人日本語教育学会
4.参加協力: 日本語教育グローバル・ネットワーク加盟団体     
5.助   成: 公益財団法人東芝国際交流財団、一般社団法人尚友倶楽部
6.趣   旨: 近年、21世紀を生き抜くための資質・能力の概念が各国の教育課程に導入されている。その中で、実際に新たな教育概念
            (キー・コンピテンシーや21世紀型スキル)を取り入れた日本語教育に取り組む中等教育の教師に実践報告をしてもらい、
             その成果と課題について検討し、今後の外国語教育のあり方について討議した。
7.参 加 者: 約150名
8.プログラム: 冒頭、各国の中等教育課程にみる「21世紀を生き抜く人間像」の動向について参加者と共有した後に、以下の5か国の中等
             学校の教師等が自らの授業実践を取り上げ、その過程で見られた学習者と教師の気づきや学びについて発表した。 
              
配布資料はこちら。symposim-handout_bali.pdf
  
       (1) ティーラットロームスィー氏(タイ):障がい者の立場を体験するプロジェクトワーク
       (2) エルワン・カスリヤント氏とエフィ・ルシアナ氏(インドネシア):新課程に沿った教科書の作成意図や同教材を使った授業実践
       (3) クアク・ヨンスク氏(韓国):日本の姉妹校との相互訪問・交流における実践
       (4) サリー・ミゾシリ氏(オーストラリア):東北の復興や福島の相馬焼の話を聞き、日本の伝統保持について話し合う活動
       (5) 安座間善治氏(米国):食生活と健康をテーマに日米の相違と調整を考えるプロジェクト
              発表後、登壇者とインドネシア全土から招聘した10名の高校教師を含む参加者で、新たな教育実践の可能性や課題等について
               議論を展開した。
9.成果:生き生きとした授業実践を聞き、語彙や文法習得を中心にしてきた日本語教育の現場でも新たな教育概念が取り入れられ教育効果を上げて
        いることが共有できた。こうした情報交換や討論を通して様々な課題を共有することで、課題解決に繋がる可能性を認識できた。

<実施報告>
本シンポジウムについての詳細はこちら!bali-chuto-sympo.pdf

  • 最終更新:2018-06-22 14:40:34

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